子供の乾燥肌対策
皮膚が乾燥するとバリアー機能が落ちて、かゆみが起こりやすく、皮膚炎も生じやすくなります。特に、小さなお子さんはもとも乾燥肌のことが多いので注意が必要です。乾燥肌を放置しておくと、アトピー性皮膚炎の発症や悪化につながることもあります。
寒くなると温かいお風呂は気持ちが良いものです。しかし長くお風呂に入っていると、皮膚表面の皮脂や角質の間にある保湿成分がお湯に取られてしまいます。長風呂は避けましょう。ナイロンタオルなどでごしごし洗うのもいけません。せっけんをよく泡立てて優しく手でなでるように洗ってあげてください。
寒くなるとエアコンなどの暖房器具を長時間使いがちですが、室内が乾燥しすぎないように気を付けましょう。湿度を測り乾燥しているようなら、加湿器の利用も有効です。
それでも皮膚が乾燥するなら、保湿剤を塗る必要があります。あまり薄く塗ると効果がないですし、擦り込むと刺激になります。触ってしっとりするのが分かるくらいの量を優しく延ばしてあげてください。塗るタイミングはお風呂上がりすぐがよいでしょう。
乾燥だけではなく炎症を伴っている場合は、保湿だけでは不十分です。実際には湿疹化していてもお母さんが単なる乾燥肌だと思われていているケースもよく見られます。保湿剤を塗ってもかくのが治まらない時は、受診するようにしてください。