みずいぼができたら取るべきでしょうか?
水いぼはウイルス感染症で、潜伏期間は2週間から50日と言われています。ですから、一度取っても、しばしばまたすぐできることがあります。ほとんどは幼小児に見られ、免疫ができると自然消退します。数が少数で皮膚炎や乾燥肌のないお子さんの場合、取らないで様子を見るという選択肢もあるかとは思います。
しかし、アトピー性皮膚炎を持っているお子さんでは、皮膚のバリアー機能が低下しているため、水いぼに感染しやすく、しばしば同部に痒みを伴います。掻くことによって水いぼも広がりますし、アトピー性皮膚炎も悪化してしまいます。また、入浴やプールなどで兄弟や他のお子さんにうつしてしまうこともあります。
そういう訳で、私は取った方が良いと思います。また、一度ではなくならないことが多いので、しばらく新しくできていないかよく見てあげてください。
水いぼの治療方法ですがいろいろな方法があります。一般的には、ピンセットを使って取ります。引きちぎるのではなく押し出すようにして取るのですが、それでも出血や痛みを伴います。
しかし、痛みに対しては事前に麻酔のテープを貼ることによって、軽減することも可能です。それ以外には、液体窒素による冷凍凝固や硝酸銀ペーストを貼付したり、漢方薬を内服したりする方法などもあります。