水虫は治らないって言われてますが、本当ですか?
そんなことは、ありません。きちんと治療をすれば、多くのケースでは治るものです。治らないと思われている理由は、いくつか考えられます。まず第1は、ご本人が水虫と思っていても、実は水虫でないケースが多いことです。水虫でないものに、いくら水虫の薬を塗っても良くなりません。
ある研究では、ご本人が水虫と思っていても、調べてみると半数近くは水虫でなかったという報告があります。目で見ただけで水虫かどうかを100%当てることは、皮膚科を何十年やっていても不可能です。必ず顕微鏡で(培養することもありますが)、チェックしなければなりません。
第2は、きちんとした外用ができているかどうかです。足の水虫の場合、目で見て症状のない部位でも菌がいるという報告がありますので、足の裏全体に薬を塗る必要があります。また、足の裏の角質は厚く、その奥深くに菌がいることと、その人の身の回りに菌をばらまいていることから(履物にも菌がいます)、初めて水虫になった人で2~3か月、長年水虫を持っている人では、半年くらいは薬を塗った方がよいという話があるくらいです。
第3に水虫になった場所です。頭などの剛毛の生えているところ、爪水虫、角質が厚くなった水虫などは、塗り薬が患部に十分届きにくく、飲み薬がファーストチョイスになります。